プリントザウルスの愛称で親しまれる「プリントザウルス国際版画交流協会」は、既存の確立した日本美術界の枠を越えて、国内のみならず幅広く世界中の版画家達との版画交流を推進することを大きな目的として、それに賛同する意欲的な若い作家やベテラン版画家達で構成される活動的なグループです。
1987年中華民国の若手版画家グループとの交流展をきっかけに発足しました。その時参加した数名の日本人作家が中心となって、今日のプリントザウルスの母体となるグループが作られ、活動が開始されました。
プリントザウルスは、現在約40名のオリジナル版画を制作する版画家達によって構成され、作家自らが運営し数々の活動をこれまでに行って来ました。

プリントザウルスは、これまで中華民国・中華人民共和国・大韓民国・タイのアジアの国々をはじめとして、アメリカ・カナダ・ベルギー・ポーランド・オランダ・ポルトガル・ロシア・エストニア・リトアニア・ラトビア・チェコ・イタリア等の欧米の作家との数々の交流展、グループ展、個展を双方の国で企画運営し、開催してきました。
その活動においては、魅力ある海外作家との版画作品の交流をするため、民間レベルの底辺からのアプローチが重要となります。プリントザウルスにとっての交流の始まりは、個人レベルの海外作家の出会いとお互いの信頼がきっかけとなり、その関係をさらに発展させ遂行するために、参加メンバーは草の根的活動とボランティア精神が必要とされます。
運営の背景として、常に展覧会運営のため経済的問題を抱えるプリントザウルスは、私たちの趣旨に賛同する美術館・画廊・公共団体・大使館等の後援や協力を仰ぐことによって、数々の国々との交流展を実現化させることに成功してきました。

プリントザウルスでは、組織全体をとりまとめる本部を設けています。更に、実際の交流展の運営に関しては、展覧会プロジェクトをその都度設置して活動を行っています。
 

プリントザウルスは、諸外国と現代版画を交流する意義を次のように考えています。

  1. 芸術表現形態の一つである作家自らが作るオリジナル版画は、それが持つ複数性と郵送手段による移送の簡便性から、海外交流を行う上でのこの利点を有効に活用する。
  2. 美術館、評論家、画廊の主導ではない、作家自らの企画立案によって展覧会を運営することで、国内外であまり知られていない若手の現代版画作品を紹介する。
  3. 相互の交流展を通じて、世間一般に現代版画の芸術的価値や素晴らしさを認知させることを促す。
  4. 作家自らが運営することで、社会・文化・歴史・習慣の異なる海外の芸術家や作品と直接出会うことで相互理解を深め影響し合う。

以上を遂行することは、最終的に私達が日本について一層理解し、制作活動する自らを知る絶好の機会になるものと確信します。

プリントザウルスは、地道な交流活動を通して、世界中の版画家達とのネット・ワークを構築し、版画交流の輪を世界的に広げることを目指しています。
以上、プリントザウルスの考えに賛同される国内外の作家達からの申し出を常に受け入れる用意があります。